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要支援・要介護のリスクが高い状況にある父母の約2割が改善策に取り組めていない ~インターネットによる日常の活動・移動に関する実態把握調査より~

本会では、この度、インターネットによる日常の活動・移動に関する実態把握調査(全国20-60歳以上男女 5000名対象、インターネット調査※1)を実施いたしました。 

その結果、最近約1か月間(7月下旬以降)の外出や運動する機会、日常の活動・移動の実態を聞いたところ、回答者からみた実父実母の状態について①「電車やバスを利用して外出するのは困難だ」、②「腰掛けから立ち上がるのが困難だ」、③「ベッドや寝床から起きたり、横になったりするのが困難だ」、④「ズボンやパンツを着たり脱いだりするのが困難だ」と聞かれた問いに対し、いずれかに「該当する」とした回答者を対象にその困難を改善するための策について聞いたところ、「何かしなければと思っているがまだ具体的な行動はしていない」、「何もする気がない、あきらめている」に該当するとした回答の計が父親の場合23.3%、母親の場合24.3%となり、改善策に取り組めていない父母がそれぞれ全体の約2割を占めることが分かりました。

上記①~④の4つの質問は公益社団法人日本整形外科学会が提唱するロコモティブシンドロームに該当するか否かを判定するロコモ度テストのひとつ、「ロコモ25」という身体の状況・生活状況を調べるアンケートにおいて、重症化したロコモであることを示す「ロコモ度3」※3該当者の50%以上があてはまると答える質問です。ロコモ度3は移動機能の低下が進行し社会参加が制限されている状態であり、自立した生活ができなくなるリスク、すなわち要支援・要介護のリスクが非常に高い状態です。当調査結果は回答者から見た父母の状態を聞いたものであり間接的な回答でありますが、要支援・要介護のリスクが非常に高い状態でありながら改善策に取り組めていない父母の実態が可視化されました。

今回の調査結果を受けて本会は、今後も適度な運動やバランスの良い栄養摂取の推奨のほかにも、痛みを伴う場合や生活が困難のまま放置をしている場合には整形外科専門医の受診をお勧めするなど、身体状況に応じて適切な対応策をとっていただけるようにロコモの予防啓発を進めて参ります。

※1:インターネット調査:対象:20~60歳以上男女。全国5000サンプル【47都道府県から無作為抽出、調査期間 2020年8月20日(木)~25日(火)】
※2:ロコモティブシンドローム(運動器症候群、略称:ロコモ)。運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態。進行すると介護が必要になるリスクが高まります。
※3:ロコモ度3・・・移動機能の低下が進行し社会参加に支障をきたしている状態。ロコモ25において24点以上

調査詳細はリリースPDFをご覧ください。