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超高齢社会において医療、テクノロジー、コミュニケーションの連携で 「人類が"歩き"続けるためのアイデア」を追及・実現していくプロジェクト 「LOCOMONOVATION(ロコモノベーション)」発

公益社団法人日本整形外科学会におけるロコモティブシンドローム普及啓発推進団体である、ロコモ チャレンジ!推進協議会(東京都文京区、委員長:大江隆史)、JST CREST xDiversity プロジェクト(代表:落合陽一)は、超高齢社会日本において、それぞれの強みである医療、テクノロジーの分野にコミュニケーションの要素を加え連携し、「人類が"歩き"続けるためのアイデア」を追求・実現していくプロジェクト「LOCOMONOVATION(ロコモノベーション)」を開始いたします。 2030年には日本の全人口の三人に一人が65歳以上になると予想されており、社会の高齢化とヒトの長寿化の両方において世界の先頭を走る日本において、立つ・歩くといった移動機能の低下により自立した生活ができなくなること(=ロコモティブシンドローム:略称「ロコモ」)は重大な問題です。「LOCOMONOVATION」は、日本人の約4700万人が該当すると推計されているロコモティブシンドロームが社会にもたらす課題を、医学的観点とテクノロジーの力で予防、あるいは対応し改善するアイデアを追求・実現、さらにコミュニケーション設計を行うことで、解決を図るプロジェクトです。 12月12日(水)に実施された発表会当日は、主催である2社の代表に加えコミュニケーション設計の代表として、このプロジェクトに参画する株式会社TBWA\HAKUHODO の近山知史氏も登壇し、それぞれの視点から超高齢社会において現在取り組まれている取り組みとLOCOMONOVATIONにおいて成し遂げたいことなどについてのプレゼンテーションとトークセッションを行いました。 【プロジェクト主要メンバー】 ロコモ チャレンジ!推進協議会 委員長 大江隆史 JST CREST xDiversity プロジェクト研究代表者 落合陽一 株式会社TBWA\HAKUHODO シニアクリエイティブディレクター 近山知史 氏 【プレゼンテーション・トークセッションの様子】 当日は医療の観点から大江隆史より、ロコモティブシンドロームとはなにか・今までの解決に向けた取り組み、テクノロジーの分野から落合陽一より、超高齢会社会におけるテクノロジー活用について、コミュニケーションの分野より近山知史氏よりテクノロジーx医療を社会実装するコミュニケーションについてお話いただきました。また、三者の話をうけ、LOCOMONOVATIONを通じて成し遂げたいこと、どのような人・団体・企業と共にLOCOMONOVATIONを起こしていきたいかについてトークセッションを行いました。 <大江隆史 コメント> ロコモ対策において医療の分野だけでは足りないものがあります。超高齢化社会であり、課題先進国日本において、二足歩行の意味をよく考え、医療と何かを掛け算していきたい。ロコモを医療の範囲に留まらず広げ、これまで関与していた人はもちろん、今まで関心がなかった方にもプロジェクトに参加してもらい、ロコモが社会全体の問題になることを期待しています。 <落合陽一 コメント> 今は地図を調べるにも当たり前にスマホがありますが、それもテクノロジーです。老化はどうあがいても訪れますし、そこに当たり前にあるしなやかなテクノロジーを提供したい。イノベーション開発と高齢者の行動変容という、一見全く反対にあるような2つを結びつけることによって、新しい社会課題の発見と解決につながると思っています。若い方達が、テクノロジーを使って超高齢社会の問題を解決することがカッコいいと思われる社会にしたいですね。 <近山知史 コメント> 専門であるコミュニケーション分野を通じて、二足歩行を高齢者の問題から"みんなの問題"にしたい。そのためには当事者はどう考え、それを周囲はどううけとめているのか、単にひとつの問題を解決するのではなくその結果世の中がどう変わるかまで考える、想像力をはたらかせることが大事だと思っています。LOCOMONOVATIONに参加することで、二足歩行することの喜びを拡張していければと思っています。 【想定スケジュール】 2018年12月 プロジェクトローンチ  2018年 2月 Open Ideation<二足歩行を多様な視点から考える> 2019年 4月 Ideation Meetup  2019年 5月 協働事業者募集 2019年 7月 協働事業者決定 2019年 8月 共同開発開始 2019年12月 中間発表セッション 2020年 4月 LOCOMONOVATION第一弾発表予定